REIT(不動産投資信託)の魅力

不動産投資に興味はあるものの、敷居が高そう…そう感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、不動産投資信託、通称**REIT(リート)**です。REITは、少額から不動産に投資できる魅力的な金融商品。本記事では、REIT投資の魅力について、具体的な銘柄を挙げながら詳しく解説していきます。
REIT投資ってそもそも何? 🏢
REIT(Real Estate Investment Trust)は、投資家から集めた資金で不動産を購入し、その賃料収入や売却益を投資家に分配する仕組みの金融商品です。
REIT投資の基本的な仕組み
不動産を直接購入するとなると、莫大な資金が必要になりますが、REITなら株式のように市場で売買できるため、少額から気軽に不動産投資を始められるのが大きな特徴です。不動産物件の選定や管理もREITの運用会社が行ってくれるため、投資家自身が煩わしい手間をかける必要がありません。
REIT投資の3つの魅力✨
1. 高い分配金利回り
REIT最大の魅力は、その高い分配金利回りです。REITは、その収益の90%以上を投資家に分配するなどの一定の要件を満たすことで、法人税が実質的に免除される税制上の優遇措置があります。これにより、得られた収益のほとんどが分配金として投資家に還元されるため、他の金融商品に比べて高い利回りが期待できます。
賃料収入は比較的安定しているため、分配金も安定しやすい傾向にあります。定期的な収入源としてREITに投資する個人投資家も少なくありません。
2. 少額から不動産に投資できる
都心の一等地のオフィスビルや商業施設、マンションなどに個人で投資するのは現実的ではありません。しかし、REITなら、そうした優良な不動産を少額からポートフォリオに組み入れることができます。これにより、不動産市場全体の値動きを捉えながら、多様な物件に分散投資できるメリットも生まれます。
3. 不動産投資の手間がかからない
直接不動産を所有する場合、物件の選定、購入手続き、入居者募集、家賃徴収、修繕など、多くの手間とコストがかかります。REITであれば、そうした不動産管理の専門的な業務はすべてプロに任せることができます。投資家は、銘柄を選んで売買するだけで、不動産投資のメリットを享受できるのです。
具体的なREIT関連銘柄の紹介 📚
ここからは、REIT投資を検討する上で参考になる具体的な銘柄を2つご紹介します。ただし、これらの銘柄は厳密にはREITそのものではなく、REITに投資するETF(上場投資信託)です。ETFは、複数のREITに分散投資できるため、リスクを抑えながらREIT市場全体に投資したい方におすすめです。
1. iシェアーズ・コアJリートETF (銘柄コード: 1476)
このETFは、日本のREIT市場全体に幅広く投資したい方に適した銘柄です。東証REIT指数(配当込み)に連動することを目指しており、国内の様々な不動産(オフィス、商業施設、住宅など)に分散投資できます。
日本のREIT市場全体の値動きを捉えることができるため、個別のREIT銘柄を選ぶのが難しいと感じる方でも、手軽に分散投資の恩恵を受けられます。
2. NEXT FUNDS外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 (銘柄コード: 2515)
このETFは、日本国外の不動産市場にも目を向けたい方におすすめです。S&P先進国REIT指数(除く日本・配当込み)に連動することを目指しており、日本を除く先進国の不動産に投資できます。
グローバルに分散投資することで、日本国内の不動産市況に左右されにくいポートフォリオを構築できるのが大きなメリットです。ただし、為替変動の影響を受ける点には注意が必要です。
REIT投資を始める際の注意点 ⚠️
REIT投資は魅力的ですが、リスクがないわけではありません。投資を始める前に以下の点に注意しましょう。
- 価格変動リスク: REITの投資口価格やETFの価格は、株式と同様に市場で変動します。不動産市況や金利動向、REITの個別要因などによって価格が下落し、元本を割り込む可能性があります。
- 分配金の変動リスク: REITの分配金は、賃料収入の変動や空室率の上昇などにより減額される可能性があります。必ずしも高水準の分配金が保証されるわけではありません。
- 金利上昇リスク: 一般的に、金利が上昇すると、REITの投資口価格は下落しやすい傾向にあります。これは、借入金利の上昇によるコスト増加や、相対的な利回りの魅力の低下などが影響します。
まとめ
REIT投資は、少額から手軽に不動産に投資でき、高い分配金利回りが期待できる魅力的な投資手法です。不動産管理の手間もかからないため、投資初心者にも取り組みやすいと言えます。
本記事でご紹介したETF(1476、2515)のように、REITは様々な種類の不動産に投資しています。自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、ポートフォリオを構築していくのが良いでしょう。
REIT投資は、あなたの資産形成の心強い味方となるはずです。本記事を参考に、ぜひREIT投資を検討してみてください。
