稲妻が輝くとき:市場に居続けることが重要

おつかれさまです。ためネコです🐱
今回のテーマは”稲妻が輝くとき:市場に居続けることが重要”です。
蓄財のためには、市場に居続けることが重要です。
相場を読もうとするのは時間の無駄。富を築くための唯一の戦略とは
投資の世界に足を踏み入れたとき、誰もがまず「どうすれば勝てるか?」と考えます。そして、多くの人が夢見るのが、短期的な値動きを正確に予想し、頻繁な売買で利益を積み重ねる、いわゆるデイトレードや短期トレーディングです。
しかし、冷静になって考えてみましょう。私たちは、世界中のプロのファンドマネージャーや、最先端のAI、超高速取引システムと、同じ土俵で戦っています。彼らが総力をあげても、明日の株価を高い確率で正確に予測することは不可能なのです。
相場が「読めない」のは真実
ここで、最も重要な事実を再認識する必要があります。それは、「相場は読めない」ということです。
私たちが目にする株価は、企業の業績、経済指標、金利動向、地政学リスク、そして投資家の心理という、数えきれないほどの要素が複雑に絡み合った結果です。
「今日は〇〇というニュースが出たから株価は上がるはずだ」という論理は、一見正しそうに見えます。しかし、実際にはそのニュースが発表された瞬間には既に織り込み済みで、逆に利益確定売りが出たり、全く関係のない要因で市場全体が下落したりすることは日常茶飯事です。
頻繁なトレードは、予測という名の「ギャンブル」に他なりません。短期的な成功を収めたとしても、それは単なる運に過ぎず、長期的には手数料と税金で利益を食い潰し、いずれ大きな失敗に繋がる可能性が高いのです。
蓄財の秘訣:「時間」を味方につける
では、相場が読めない世界で、富を築くにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは、極めてシンプルですが、実行が難しいものです。
それは、「時間」と「複利の力」を最大限に活用すること。そして、そのために最も大切なのが、「優良な銘柄を買ったら、常に市場に居続けること」です。
頻繁な売買は、あなたが市場から離れる瞬間を常に生み出します。その「離れている間」に、最も大きな利益を生む急騰が起こってしまうかもしれません。
歴史的に見て、株式市場のリターンは、ごくわずかな期間の大きな上昇によってもたらされています。数十年間の市場の動きを分析すると、ほとんどの利益は、年間で数日、あるいは数十日しかない「ベスト・デイ(最も株価が上昇した日)」に集中していることが分かっています。

株価が大きく上昇するタイミグ=稲妻が輝くときに市場にいなかった場合、運用成績が大きく低下することになります。
あなたが「暴落が怖いから」と市場から一時的に離脱したとします。そして、市場が回復するタイミングを正確に予測して、再び参入することは不可能です。多くの場合、市場が完全に回復し、安心感が広がる頃には、すでに上昇の波は過ぎ去ってしまっているのです。
勝つための戦略:バイ・アンド・ホールド
蓄財のための唯一にして最も強力な戦略は、「バイ・アンド・ホールド(買って持ち続ける)」です。
- 優良な銘柄(資産)を選ぶ:
- 世界経済の成長の恩恵を享受できるインデックスファンド(例:S&P 500、全世界株式)や、持続的な競争優位性を持つ企業の個別株など、長期的な成長が見込める「優良な資産」を選びます。短期的なテーマ株や流行に流されてはいけません。
- 分散投資を行う:
- 特定の銘柄や国に依存せず、リスクを分散します。インデックスファンドがその最も簡単な答えとなります。
- 感情を排除する:
- 日々のニュースや相場の暴落に一喜一憂し、焦って売却することを避けます。暴落は、優良な資産を安く買い増しできるバーゲンセールだと考えましょう。
- 「市場に居続ける」:
- これが最も重要です。一度投資を始めたら、目標達成まで売らない。常に市場に資金を置いておくことで、いつ来るかわからない「ベスト・デイ」を逃さずに済みます。
この戦略は、あなたの知性や予測能力に頼るものではなく、資本主義経済の長期的かつ不滅の成長という力に身を委ねるものです。市場が短期的には上下動を繰り返しても、長期的に見れば右肩上がりのトレンドは崩れていません。
まとめ:やるべきことはただ一つ
投資で富を築くために、あなたがすべきことは、天才的なトレーダーになることではありません。
すべきは、謙虚に「相場は読めない」と認め、手数料のかかる頻繁なトレードから卒業し、世界経済という名の大きな船に乗り込み、目的地に着くまで決して降りないという規律を守ること。
このシンプルな「市場に居続ける」という行動こそが、あなたの資産を、時間と共に着実に増やしていく、最も確実でパワフルな方法なのです。

あれこれ動かしたい気持ちはグッと抑えて、バイアンドホールドに徹しましょう。
それでは、また🐱


