G-TWFM89DS2W 2622:iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)
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2622:iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)

新興国債券
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おつかれさまです。ためネコです🐱
今回のテーマは”2622:iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)”です。
新興国債券へ手軽に分散投資が可能となるETFです。

近年、投資家の間で注目を集めているのが新興国債券です。先進国と比較して相対的に高い利回りが期待できる一方、為替変動リスクや新興国特有のリスクをどう管理するかが課題となります。そんな中、これらの要素を考慮したバランスの取れた選択肢として登場したのが、2622:iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)です。

このETFは、ブラックロック・ジャパンが運用するiシェアーズシリーズの一つで、東京証券取引所(東証)に上場しているため、日本の株式と同じように円建てで手軽に取引できるのが大きな魅力です。

まずは、その基本情報を確認しましょう。

1. 基本情報(2622)

項目詳細
銘柄コード2622
正式名称iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)
上場取引所東京証券取引所(東証)
連動を目指す指数J.P.モルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・グローバル・コア・インデックス 国内投信用(円建て、円ヘッジ)
投資対象米ドル建て新興国国債
管理会社ブラックロック・ジャパン株式会社
信託報酬(税込)年0.495%程度
決算・分配頻度年4回(原則)
NISA適格成長投資枠の対象

(注:上記の数値や情報は変更される可能性があります。最新の情報は運用会社の公式資料等でご確認ください。)

2. 投資対象と目的:新興国債券への分散投資

「2622」の最大の特色は、米ドル建ての新興国国債を主要な投資対象としている点です。

  • 米ドル建て債券に投資:新興国が自国通貨ではなく、基軸通貨である米ドルで発行した債券に投資します。これにより、新興国通貨の急激な下落リスクを回避しつつ、高利回りな新興国債券の恩恵を享受することを目指します。
  • 対象指標:連動を目指す指数は、新興国50か国以上の政府および政府機関等が発行する債券で構成されており、高い分散効果が期待できます。新興国の景気拡大や先進国の金融緩和はプラス要因となる傾向がある一方、新興国の景気後退や財政悪化、先進国の金利上昇はパフォーマンスの悪化につながることがあります。
  • 高い分配金利回り:新興国債券は一般に利回りが高いため、このETFも過去実績では比較的高水準の分配金利回りを実現しています(実績は将来の分配金を保証するものではありません)。

3. 最大の強み:「為替ヘッジあり」のメリット

「2622」の銘柄名にある「為替ヘッジあり」こそが、このETFの最も重要なポイントです。

外国債券に投資する際、基準通貨(この場合は米ドル)と投資家が利用する通貨(日本円)との為替レート変動が、投資成果に大きな影響を与えます。例えば、米ドル建ての資産を持っていても、円高になれば円ベースでの資産価値は目減りしてしまいます。

このETFは、米ドルと円の間の為替変動リスクの低減を図るために為替ヘッジを行います。

  • 為替リスクの低減:為替ヘッジを行うことで、円高が進行した場合でも、その影響を抑えることができます。これは、為替変動に一喜一憂することなく、新興国債券の金利収入(インカムゲイン)と債券価格の値動き(キャピタルゲイン)という本質的なリターンに注目したい投資家にとって大きな強みとなります。
  • ヘッジコストの考慮:ただし、為替ヘッジには一般的にコスト(ヘッジコスト)が発生します。このコストは指数のパフォーマンスに影響を与えるため、為替ヘッジをしても為替変動リスクを完全に排除できるわけではないこと、また為替及び金利の動向等によってはヘッジコストが予想以上に高くなる場合があることには注意が必要です。

4. ETFとしての利便性と活用法 📈

「2622」は、投資初心者から経験者まで幅広く活用できる利便性の高い金融商品です。

  • 東証上場で手軽に取引可能:東京証券取引所に上場しているため、日本の証券口座を通じて、日本時間の取引時間内にリアルタイムで売買できます。これは海外ETFにはない大きなメリットです。
  • NISA(成長投資枠)対象:新しいNISA制度の「成長投資枠」の対象ファンドであるため、非課税メリットを享受しながら、新興国債券への投資を行うことが可能です。
  • 分散投資の一角として:株式や先進国債券とは異なる値動きをする傾向がある新興国債券に投資することで、ポートフォリオ全体の分散効果を高める役割が期待できます。新興国の経済成長の恩恵を取り込みたいが、為替リスクは避けたいというニーズに応える設計です。債券は株式との相関性が低いため、資産全体のボラティリティ(変動幅)を抑える効果も期待できます。

5. 投資にあたっての留意点

新興国債券への投資には、高いリターンの可能性と同時に、いくつかのリスクも伴います。

  • 金利変動リスク:一般的に債券は金利が上昇すると価格が下落するため、金利の動向には注意が必要です。このETFの平均残存期間は10年以上、実効デュレーションは6年超(2023年時点)と比較的高めであり、金利変動の影響を受けやすい特性があります。
  • 新興国特有のリスク:投資対象が新興国の国債であるため、信用リスク(デフォルトリスク)、カントリーリスク(政情不安、経済状況の急変など)、流動性リスクなど、先進国債券と比較してリスクが高い点も理解しておく必要があります。組入債券の平均格付けはBB+(投資適格未満を含む)であり、このリスク特性を示しています。
  • 信託報酬:このETFの信託報酬(税込)は年0.495%程度です。コストは長期的な投資成果に影響するため、事前に確認しておきましょう。

6. まとめ

iシェアーズ 米ドル建て新興国債券 ETF(為替ヘッジあり)(2622)は、「新興国債券の高利回り」という魅力と、「為替ヘッジによる円ベースでの為替変動リスクの低減」という安心感を両立させたユニークなETFです。

ポートフォリオに国際分散投資を取り入れつつ、比較的高いインカムゲインを狙いたい投資家、特に為替リスクを抑えたいと考える投資家にとって、有力な選択肢の一つとなるでしょう。投資判断は自己責任ですが、この「2622」の特性を理解し、自身の投資戦略に組み込むことで、より多角的な資産形成を目指してみてはいかがでしょうか。

免責事項

本記事は情報提供のみを目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言を行うものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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★〆の言葉
それでは、また🐱

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