資産推移-20251027

おつかれさまです。ためネコです🐱
さて、本日の相場動向と資産推移は以下の通りです。
相場動向
株式市場
国内株
日本の株式市場は、リスクオンの流れと円安基調を背景に大幅に上昇しました。日経平均株価は1,000円を超える大幅高となり、市場心理の改善が鮮明でした。これは主に、米中貿易交渉の進展による世界経済の先行き不透明感の後退と、後述の円安による輸出関連企業の業績期待の高まりが要因です。個別銘柄では、景気敏感株や輸出関連株が特に買われる展開となりました。
海外株
海外の株式市場も、米国株を中心に堅調に推移しました。米国と中国の間で貿易交渉が進展したとの見方から、世界的な景気回復への期待が高まり、リスク選好の動きが強まりました。特に、S&P 500などの主要株価指数は、企業決算が予想を上回っていることも相まって、底堅い推移を見せました。新興国株価も、世界経済の成長期待から一定の上昇を見せています。
リート市場 (REITs)
国内外リート
国内リート(東証REIT指数先物)は、この日小幅ながら上昇して取引を終えました。不動産は一般的に金利上昇局面では調整圧力を受けやすい傾向にありますが、この日は株式市場の強いリスクオンの流れと、景気回復期待が上回った形です。利回りを重視する投資家からの需要や、引き続きのインフレヘッジとしての機能への期待も、市場を支える要因となりました。海外リートについても、株式市場の好調に連動し、概ね底堅い動きが想定されます。
債券市場
国内外債券
債券市場では、安全資産からの資金流出を示す金利の上昇(債券価格の下落)が見られました。
- 国内債券: 指標となる新発10年物国債利回りは、前週末比で上昇し、1.665%を付けました。これは、米中貿易交渉の進展を受けてリスク回避の需要が後退したこと、および前週末の米国市場での長期金利上昇の流れを引き継いだことが主な要因です。
- 海外債券: 米国債市場でも同様に金利が上昇しました。米10年債利回りは時間外取引で上昇幅を拡大し、直近の高水準を更新しました。これは、米中交渉進展による安全資産としての米国債の需要後退に加え、金融引き締め長期化の思惑や、経済指標の堅調さに対する警戒感も背景にあります。金利上昇は、世界的にリスクマネーが債券から株式へとシフトしていることを示唆しています。
コモディティ
コモディティ市場に関する具体的な終値データは限定的ですが、一般的にリスクオンのムードは原油や工業用金属などの価格を押し上げる傾向があります。米中貿易交渉の進展は、世界最大の消費国である中国の経済活動回復期待につながるため、これらのコモディティにとってはプラス材料です。一方、安全資産としての側面を持つ金などの貴金属は、リスク回避ムードの後退と金利上昇の影響を受け、上値の重い展開となる可能性があります。
為替市場
為替市場では、リスクオンムードと日米金利差拡大の思惑から、円安・ドル高基調が鮮明になりました。
- ドル/円: ドル/円相場は、前週末から続く円売りの流れを継続し、153円近辺で推移しました。週末にかけて、日銀の金融政策決定会合を受けた円売り材料や、米中対立懸念の緩和を背景としたドル買いが複合的に作用しています。日本の株価大幅高も、リスク選好の円売りを後押ししました。
- ユーロ/ドル: ユーロ/ドル相場は、米国の利下げ観測が強まりつつも、中銀会合などのイベントを控える中で、底堅い推移となりました。
- ポンド/円: ポンド/円は、円安基調に支えられ、ポンド高・円安で推移しました。
全体として、この日の市場は米中貿易交渉進展という大きなテーマに反応し、株式やドルなどのリスク資産が選好され、債券や円などの安全資産が売られるという、典型的なリスクオンの動きを示しました。





